こんにちは、イエカラ薬局の丸井です。
犬と一緒に車や電車などの乗り物に乗った際にワンちゃんが吐いてしまう。
なんてことはありませんか?
犬も人間と一緒で乗り物酔いをするんです。
今回は、そんな乗り物酔いを改善する方法をご紹介していきたいと思います。
犬の乗り物酔いについて
犬の乗り物酔いの原因は、耳の奥に三半規管という平衡感覚(へいこうかんかく)を保つ機関があり、それが車などの揺れによって刺激を受け酔ってしまうというものなんです。
これは人間でも同じことが言えますね。
人間でも自動車や船、飛行機、電車などの乗り物に乗った際に酔う人っていますよね?
犬も同じで乗り物酔いはあるんです。
また、犬の乗り物酔いの原因は心理的な要因という場合もあります。
例えば、犬を車に乗せている時に体調が悪く吐いてしまった。
この過去で『車に乗る=吐く』というイメージとなってしまい、乗車拒否する事もあるんです。
車に乗る前から嫌そうにしていたり、逃げたりする子もいます。
その場合車酔いしやすい子なのかもしれないので、しっかりと見てあげましょう!
犬の乗り物酔いの症状とは
犬の乗り物酔いの症状はいくつかあります。
・よだれを大量に出します
・ぶるぶると震えている
・落ち着きがない
・あくびが多い
・か細い声で鳴く
・吠える
・吐いてしまう
この様な行動があった場合は乗り物酔いをしている可能性があります。
『吐く』という症状以外は正直わかりずらいとは思いますが、一度意識してワンちゃんの様子を見てあげましょう!
犬の乗り物酔い対策について
犬の乗り物酔い対策は、人間と同様に小さい頃から車に乗せてあげていると、次第に体が慣れてきて車などの乗り物に乗れるようになります。
ですが、犬も人間と同じで嫌なものは嫌ですし、トラウマになってしまう事もあります。
そうならないように車を動かさず、犬を車に乗せて5分~15分程いさせて『車に乗ることは嫌な事じゃない』というイメージをつけてあげることが重要になります。
また運転し移動するにしても長距離ではなく5分~20分くらいで移動できるくらいのドライブにして、徐々に走行時間を伸ばしていくのがいいでしょう。
その他の4つの犬の乗り物酔い対策
犬の乗り物酔い対策には他にも出来ることがあるんです。
その他に出来る4つの対策を紹介していきます。
車内の臭いを改善
車内の臭いが犬にとって臭いと感じるものは避けるようにしましょう。
煙草や芳香剤なども辞めた方がいいですね。
犬は匂いに敏感な生き物なので、鼻を刺激されるような匂いは好みません。
そのような匂いの中に入れられたら車に乗ることが嫌になってしまうので気をつけましょう。
乗車前にご飯を与えない
乗車前にご飯を食べさせるのは控えましょう。
犬も気持ち悪いという感覚があります。
その時に胃に物が入っていると逆流し吐いてしまいます。
車に慣れるまでは、なるべく空腹の状態で乗車させるようにしましょう。
眠らせる
車に乗っていて吐き気を催してしまう状態でも、寝ている間はあまり気にならないものなんです。
なので、ワンちゃんを寝かしつけてあげることで、気持ち悪さを忘れさせてしまうのもありです。
犬も寝れないタイミングはありますが、目を隠してあげたり、犬がリラックスできる状況をつくり寝させてあげるようにしましょう。
ドライブテクニックの向上
飼い主のドライブテクニックを向上させましょう。
急発進や急ブレーキなどをかけることによって大きな揺れを感じ、乗り物酔いをしてしまう事があります。
人間でも三半規管が弱い人が車に乗って急発進や急ブレーキをされると酔ってしまう人はいますよね?
それと同じなので、飼い主のドライブテクニックを向上させることにより犬も安心して車に乗れるようになるかもしれません。
犬の乗り物酔いが改善されない場合
これらを実践してみたけども、犬の乗り物酔いが改善されない!
なんて場合は実際に動物病院で診察を受け酔い止めの薬を処方してもらうのがいいでしょう。
また動物病院に行く時間がつくれないという場合は、医療薬専門の通販サイトで購入する事も可能です。
犬の酔い止めとして有名なのが『セレニア』というお薬となっています。
このお薬について、更に説明していきます。
酔い止めの薬セレニアとは
セレニアはファイザー社から発売されている犬の酔い止めの薬です。
このファイザー社は人間用の禁煙補助薬のチャンピックスや男性用ED治療薬のバイアグラなどの治療薬を販売、開発をしているんです。
なので医療薬品として、しっかりとしていますし、有名な会社なので安心してご利用できます。
有効成分はマロピタントとなっていて、嘔吐中枢や化学需要期引金帯(CTZ)に分布するニューロキニン1(NK1)受容体とサブスタンスPの結合を阻害することで、さまざまな原因の嘔吐に対して制吐効果を発揮します。
セレニアの正しい服用方法
犬の乗り物酔いの薬である、セレニアには正しい飲み方があります。
セレニアは16週齢以上の犬に対して利用するようにしてください。
嘔吐の予防をする場合は、1日に1回体重1kgに対し2mgを最大5日間経口投与で、効果は約24時間続きます。
体重2㎏以下のワンちゃんには利用しないようにしてください。
また乗り物酔いの予防をする場合は、乗り物に乗る1時間前までに1日1回体重1kgに対し8mgを経口投与になります。
効果は約11時間ほど続き、体重1kg未満の犬には使用しないでください。
予防時の経口投与の目安で分かりやすいものは商品の説明書きにありますので、そちらをお読みください。
犬の酔い止め薬の購入はこちら
セレニア16mg/24mg/60mg/160mg(酔い止め)
<商品説明>
セレニア(CERENIA)はファイザー社から販売されている、犬用の乗り物酔いや急性嘔吐の予防・抑制薬です。その即効性は高く投薬後1時間で効果があらわれ、効果は約24時間持続するため、1日1回の少ない投薬でご利用頂けます。通常の5倍投与試験において安全性が確認され、16週齢以上の犬に使用することができます。
<使用方法>
セレニア(CERENIA)は16週齢以上の犬に対して利用するようにしましょう。また急性嘔吐の予防および抑制時は、1日に1回体重1kgに対し2mgを最大5日間経口投与になります。効果の持続時間は約24時間になります。体重2kg未満の犬には使用しないでください。乗り物酔いの予防時は、乗り物に乗る1時間前までに1日1回体重1kgに対し8mgを経口投与となっており、効果の持続時間は約11時間となります。体重1kg未満の犬には使用しないでください。
<注意点 副作用>
セレニア(CERENIA)は空腹時に与えると高い確率で嘔吐がおこると言われています。投与の約1時間前に軽い食事を与えるなどして、決して空腹時に服用させないで下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
犬も乗り物酔いをする生き物でそれに対して対処や改善する方法はあります。
これらの方法を幾つか試して、それでも改善されない場合は酔い止めの薬を使用してみるのもいいかもしれませんね。
旅行やドライブで愛犬に辛い思いをさせない為にも、事前に対処、改善をしていくようにしていき、一緒に楽しく有意義な時間を過ごしましょう!
text…丸井和樹