こんにちは、「イエカラ薬局」の五十嵐です!
犬の血尿が真っ赤で鮮血のようだった!こんな時はすぐに動物病院に連れて行くと思います。
しかし、これって血尿なの?というような薄い色のおしっこだったり、血尿が出たのにそれ以外はいつも通り元気な場合など判断に困ることもありますよね。
今回は、そういった時に飼い主はどうすべきなのか、血尿の原因や考えられる病気、対処法などをまとめました。
アタキシン50mg/150mg(ATAXIN)は幅広い様々な細菌感染症に効果がある比較的安全性の高い抗生剤です。主成分はニューキノロン系のエンロフロキサシンで犬・猫の膀胱炎など尿路感染症、膿皮症などの皮膚細菌感染症、肺炎などの呼吸器細菌感染症、細菌性胃腸炎などの消化器感染症などに効果がある合成抗菌薬です。
犬が血尿を出したらどうすればいいの?
犬の血尿はほとんど自然に治ることがありませんので、愛犬の血尿に気付いたら必ず動物病院へ連れて行きましょう。
愛犬が血尿を出したら冷静ではいられないかもしれませんが、以下の点を覚えておくと診察がスムーズになります。
◆いつから血尿が出るようになったのか
◆排尿中の血尿はどのタイミングか(出始めたとき、最後のほうだけ、最初から最後まで等)
◆血尿の色や様子(尿の一部がピンク、濃いオレンジ、茶色、ワインレッド、血の塊が混じっている等)
◆普段と比べたおしっこの量
◆おしっこの時痛がっているか
◆血尿以外に何か普段と変わった様子はないか(食欲不振、元気がない、下痢をする等)
病院へ行く際可能であれば尿を持って行きましょう。
紙コップなどに尿を入れ、ラップで蓋をして輪ゴムなどでとめると持ち運びやすいです。
これって血尿なの?判断に困ったら
鮮血のようなおしっこが出たら血尿だと一目で分かりますが、そんな真っ赤な血尿は滅多にありません。多くは普段のおしっこと比べて薄めのピンクやオレンジ~茶色、重症の場合はワインのような暗い色となります。
白いトイレシートを使っていると気付きやすいですが、外でしかおしっこをさせていなかったり青いトイレシートを使っている場合、白いティッシュでおしっこを吸い取って見るとわかりやすいです。
また、愛犬の様子を観察してみましょう。
血尿時に見られやすい犬の様子
◆頻尿
血尿の場合、普段よりもおしっこの回数が増えることがあります
◆おしっこ中痛がる
おしっこ中に痛みで鳴き声をあげたり、おしっこが終わってもしばらくかがんでいることも
◆おしっこに時間がかかる
普段よりもおしっこに時間がかかっている場合は血尿かもしれません
こういった様子が見られるようであれば血尿を疑いましょう。
ぐったりしていないか、下痢や嘔吐はないかなど、他にも普段と違った様子がないかしっかり見てあげてください。
犬の血尿と生理の違い
メスのわんちゃんの場合はヒートという生理の時期があります。
生理の血なのか血尿なのか判断に困ることもあるかもしれません。 そういう時は陰部を見てみましょう。
生理の場合は外陰部が腫れて大きくなり、外陰部に出血のあとが確認できます。また、生理中は陰部を気にしてよく舐めるようになります。
血尿時に外陰部が腫れることはありませんので、ここで見分けることができます。
直ちに動物病院へ連れて行くべきケース
犬の血尿が自然治癒することは滅多にありません。
愛犬の血尿を疑ったらなるべく早く動物病院へ連れて行ってあげましょう。
特にこういった症状が見られる場合は気付いてすぐにでも連れて行ってあげてください。夜が遅くかかりつけの動物病院が開いていないなど、場合によっては救急病院へ連れて行きましょう。
歯茎や舌の色が白っぽい
歯茎や舌の色が白っぽい場合は重度の貧血が考えられます。玉ねぎ・ねぎ・にら・チョコレートなどによる食中毒や免疫反応の異常で赤血球が破壊されている恐れがあり、命に関わりますので直ちに動物病院へ連れて行ってください。
ぐったりしている
血尿を出したあとぐったりして食欲も不振な場合、泌尿器だけでなく身体中に病気の影響が及ぼされている可能性が高いです。こちらも命に関わりますのですぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
おしっこがほとんど出ていない
尿道閉塞や急性腎不全などを起こしていると非常に危険です。どちらも緊急性が高いため、すぐに病院へ連れて行ってください。
避妊や去勢をしていない
避妊や去勢をしていない犬の血尿は、子宮蓄膿症や前立腺炎など、非常に辛い、場合によっては命に関わる危険な病気の可能性もあります。早めに病院へ連れて行ってあげましょう。
犬が血尿を出しても元気なら様子を見てていい?
愛犬が血尿を出しても普段と変わらず元気で食欲も十分あるようなら、様子をみていればそのうち治るんじゃないかと楽観的に考えてしまいがちかもしれません。
しかし、犬の血尿は先にも述べたとおり自然治癒することはほとんどないんです。
血尿が出ていても元気でしっかり食欲がある場合、尿路結石、膀胱炎、膀胱腫瘍、前立腺肥大などが考えられます。
いずれも軽度なうちは普段とあまり変わった様子がみられませんが、放っておくと命に関わりかねない病気です。直ちに影響がないからといって放置していると次第に悪化してしまいますので、なるべく早く動物病院へ連れて行ってあげてください。
犬の血尿の原因や病気の症状・予防方法など
ここでは犬の血尿の原因となる代表的な病気や症状、その予防方法などを簡単にご紹介します。
病気の再発や、別の病気にかかるのを防ぐ為にも是非参考にして下さい。
膀胱炎
犬の血尿の原因として特に多いのが膀胱炎です。膀胱炎は尿道からの細菌感染や膀胱結石などが主な原因で、膀胱内に炎症が起こる病気です。尿道の短いメスに起こりやすいですね。膀胱炎になると頻尿になったり、尿に血の塊が混じったりします。膀胱炎の細菌が尿管を通して腎炎を引き起こす恐れもありますので、たかが膀胱炎と侮らずちゃんと治療してあげましょう。予防するためにはなるべくトイレを我慢させないこと、水を十分に与えることです。
尿路結石
尿路結石は、尿路(尿管・膀胱・尿道など)に結石が出来る病気です。結石によって尿路が傷つき、血尿の原因となります。マグネシウムやカルシウムなどミネラルの摂り過ぎや水分不足から起こりやすいです。尿管結石は急性腎不全、尿道結石は尿道閉鎖に繋がり、どちらも非常に危険なので注意が必要です。膀胱結石は膀胱炎や、オスの場合は尿道に流れると尿道結石の原因となります。予防方法としては食事のミネラルバランスをしっかり管理すること、水を十分に与えることです。ミネラルが多く含まれる硬水は結石の原因となりかねないので、軟水や水道水を与えるようにしましょう。
前立腺肥大
前立腺肥大は、オスの前立腺が段々と大きくなり、周りの臓器を圧迫し影響を及ぼす病気です。症状としては様々ですが、血尿の場合は肥大した前立腺が膀胱を圧迫して膀胱炎を発症することにより起こります。前立腺肥大の原因はホルモンバランスの乱れによると考えられ高齢と共に発症しやすくなり、特に去勢していない老犬に見られやすい病気です。肥大化する前に去勢をすることで予防になります。
前立腺炎
前立腺炎は前立腺に炎症が起こる病気です。尿道からの細菌感染や、極稀にですが医療行為中のトラブルで細菌が感染してしまった事例もあります。症状が進むとおしっこの濁りや悪臭、血尿などが見られます。急性前立腺炎の場合は激しい痛みにうずくまり、食欲がなくぐったりしているので明らかな異常が見てとれます。免疫力が低く、去勢していない老犬の発症が多く、予防のためにはやはり去勢が効果的です。
犬フィラリア症
犬フィラリア症は蚊を媒介とした寄生虫が原因となる病気です。元気だったのに突然血尿を出し、ぐったりして食欲不振…こういった症状は急性のフィラリア症かもしれません。この急性フィラリアは寄生したフィラリアが血管内で詰まることにより起こる非常に重篤な症状です。フィラリアは動物病院でお薬をもらう、注射をしてもらうなどの予防方法があります。
食中毒
玉ねぎやねぎ、ニラ、ニンニク、チョコレート等の食中毒でも血尿が出ます。血尿以外にも下痢や嘔吐などの症状があらわれ、場合によっては死の危険もあります。直接与えなくても、調理中に落としてしまったものを食べたりする可能性がありますので調理中も気を付けましょう。もし目の前で食べようとしてたらすぐにやめさせて下さい。間に合わず食べてしまった場合は急いで動物病院へ連れて行きましょう。
ストレス
犬はストレスが原因となり膀胱炎や尿路結石などを患い、結果として血尿がでることもあります。引っ越しなどで急に生活環境が変わったときなどに起こりやすいようですね。予防のためには勿論、愛犬のストレスを解消してあげることです。なるべく毎日散歩に連れて行ってあげたり、一緒に遊ぶ時間をとってあげましょう。
犬の血尿の原因として多い膀胱炎のお薬
当サイトでは犬の血尿の原因として非常に多い膀胱炎のお薬、アタキシンを販売しています。
日本の動物病院で処方される「バイトリル」「レネバル」「エンロクリア」と同じ効能がある犬猫用のお薬です。
膀胱炎は再発が多く、治療が長引く場合もあります。上記のお薬が切れてしまいそうだけどしばらく動物病院へ行く時間がない、といった場合などはよかったらご利用ください。
アタキシン50mg/150mg(ATAXIN)は幅広い様々な細菌感染症に効果がある比較的安全性の高い抗生剤です。主成分はニューキノロン系のエンロフロキサシンで犬・猫の膀胱炎など尿路感染症、膿皮症などの皮膚細菌感染症、肺炎などの呼吸器細菌感染症、細菌性胃腸炎などの消化器感染症などに効果がある合成抗菌薬です。日本の動物病院で処方される「バイトリル」「レネバル」「エンロクリア」と同じ効能があります。
<使用方法>
犬・猫では、体重1kgあたり5mgを経口で1日1回または分割2回、で3日~7日間を目安に与えて下さい。飲ませ方は直接飲ませる事が難しいようであれば、錠剤を砕いてエサなどに混ぜて与えましょう。
<注意点 副作用>個体差がありますが、食欲不振、嘔吐、流涎、下痢などの胃腸障害が起こる可能性があります。また、7日程度を目安に行うようにし、7日投与しても改善しない場合は、本剤が無効である可能性がありますので、必ず動物病院で相談してください。
まとめ
愛犬が血尿を出したら慌ててしまうとは思いますが、他に普段と変わった様子はないか、なるべく冷静に観察して獣医師の先生に伝えて下さい。
あまり深刻そうな様子でなくても、犬の血尿はほとんど自然治癒することがありませんので動物病院へ連れていってあげましょう。
そして血尿が治ってからも、愛犬の健康のために日頃から予防を心がけるようにして下さいね。 愛犬が長く健康でいられるために、あなたが率先して手助けをしてあげましょう。
(Text:五十嵐ひろし)