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【ニキビ撃退法】ダラシンが効かない…そんなとき併用できる薬がある!

【ニキビ撃退法】ダラシンが効かない…そんなとき併用できる薬がある!

こんにちは、「イエカラ薬局」の松尾です!

ニキビというと”思春期にできるもの”というイメージが強いものですが、実は大人になってもずっとニキビに悩まされている人というのは決して少なくはありません。

「病院へ行って皮膚科に行けば薬がもらえるでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、実はクリニックで処方されるダラシンは使っても効果がなかったという方も結構多いんですよ。

ということで、今回はダラシンを使ってもどうしてもニキビが改善しない方向けに、お家でできるセルフケアから併用してさらなる効果を発揮する薬や、最終兵器とも言うべき薬についてわかりやすく解説していきます。

自分のニキビが何タイプか知ろう!

自分のニキビが何タイプか知ろう!

ニキビは、症状の段階別にいろいろな名称があります。

軽度の場合と重度の場合では対応も異なりますので、まずニキビを治すためには自分のニキビが何タイプなのか知っておきましょう。

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第一段階:白ニキビ

ニキビの原因は、皮脂や角質が毛穴に詰まってしまうことから起こるものです。

この状態は、白ニキビと呼ばれるものでニキビの一番初期の状態となります。

鏡で見ると目立ちますが、毛穴に老廃物がたまっているだけなのでこの時点では炎症も痛みもほとんどありません。

第二段階:黒ニキビ

たまった老廃物は少しずつ酸化して黒くなっていきますが、これが黒ニキビと呼ばれる状態でニキビの第二段階です。

毛穴の黒ずみは黒ニキビによって起こっている場合も多く、黒という目立ちやすい色なので鼻や頬なんかにできていると鏡を見るのが憂鬱になったりします。

第三段階:赤ニキビ

その一方で、毛穴の中ではニキビの原因菌として知られるアクネ菌がどんどん増殖していきます。

増殖したアクネ菌は炎症を引き起こすようになり、ニキビも赤みを帯びていきます。これが第三段階です。

ニキビで肌が赤くなるのはアクネ菌による炎症が原因だったんですね。

第四段階:黄ニキビ

毛穴の中では増殖したアクネ菌を退治するために白血球が動員されるようになりますが、だんだんその死骸が膿として蓄積して黄色味を帯びてきます。

これが第四段階の黄ニキビです。

白色と区別がつきにくいですが、赤みがあったり触って痛かったりするなら黄ニキビの可能性が高いでしょう。

第五段階:紫ニキビ

さらに悪化すると血が混じるようになり紫色へと変色していきます。

これがもっとも治療が難しい紫ニキビで、例え治ったとしても跡になり残りやすいので、ここに発展するのはなんとか阻止したいところ…。

どうしてダラシンが効かないのか?

どうしてダラシンが効かないのか?

ダラシンは、クリンダマイシンという有効成分が主成分の抗生物質です。

クリンダマイシンには、細菌が細胞壁を作るのを邪魔する効果がありアクネ菌の増殖を抑えてくれるはたらきがあります。

アクネ菌が水風船だとすると、風船のゴムの部分を作らせないことでアクネ菌の細胞自体を破裂させてしまう、というわけですね。

ちなみに、人間は細胞の作りがそもそも違うので悪影響は一切なし、細菌の細胞だけをどんどん破裂させてくれるんです(副作用がないというわけではありません)。

にも関わらず、ダラシンを使っているのにアクネ菌が減っている気配がないのはどういうことなのでしょうか?

これにはいくつかの原因が考えられます。

ダラシンの耐性菌ができている

まず一番に考えられるのが、ダラシンが効かないアクネ菌(耐性菌)が肌にいるという可能性です。

日本人ではあまり多くはないのですが、それでも1割2割の人がダラシンが効かないスーパーなアクネ菌をもっているとされています。

その場合は、他の抗生物質を使うか抗生物質ではない薬でニキビを改善するか、というのが主な選択肢となります。

白ニキビや黒ニキビには効果が薄い

ダラシンはアクネ菌を破裂させてしまう薬なので、アクネ菌が関係ない白ニキビや黒ニキビに対しては効果がありません

最初は効果があったのに飲み続けてもニキビが消えないという方は、自分の肌のニキビが白ニキビや黒ニキビばかりでないかよくよく確認してみてください。

ちなみに、クラビット(レボフロキサシン)やアキュテイン(イソトレチノイン)といった抗生物質も同じ理由で、白ニキビや黒ニキビには効果がないので抗生物質から抗生物質に乗り換えてもあまり意味がありません。

むしろ、むやみに抗生物質を使うのは逆に耐性菌ができやすくなってしまうので、心当たりのある方はできれば服用は辞めておいた方が良いかもしれません。

ニキビ治療薬の黒船、ディフェリンを試す

ニキビ治療薬の黒船、ディフェリンを試す

ダラシンとは全く違う系統の薬で、ニキビ治療の有名な薬といえば一番はやはりディフェリンでしょう。

これは黒船なんて呼ばれることもあるほどニキビ治療を飛躍的に進化させた画期的な薬で、白ニキビから紫ニキビまで幅広いニキビに対して効果を発揮します。

ディフェリンの有効成分・トレチノインはアクネ菌を押さえ込むのではなく、ニキビの大元の原因となっている皮脂の分泌を減らしつつ毛穴自体も小さくするという作用があります。

さらには、皮膚のターンオーバーを促進させる効果によって、ニキビ跡やシミ、黒ずみも同時に取り除くことができます。

【ディフェリンのジェネリック薬 レチノA0.05% (retinoa)】

レチノA0.05% (retinoa)

レチノA0.05%はにきびの画期的な治療薬ディフェリンのジェネリック医薬品です。ディフェリンは多くの日本の皮膚科でも処方されています。効果がほとんど変わらない優秀なジェネリックも多く、レチノAもその一つ。主成分のトレチノインは皮脂の分泌を減らすと同時に毛穴自体も小さくし、今あるニキビの治療から、これからできるニキビの予防までできます。

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【ディフェリンのジェネリック薬 アダフェリンジェル0.1%15gm (adaferingel)】

アダフェリンジェル0.1%15gm (adaferingel)

アダフェリンジェルは画期的なニキビ治療薬として有名なディフェリンのジェネリック薬です。皮膚科でもよく使用されている、安全で効果が高いにきび薬です。できてしまったニキビ治療にも、これからできるニキビの予防にも効果があります。有効成分レチノイドが皮脂の分泌を減らすので、毛穴に皮脂が詰まるのを防ぎます。

ニキビを治すための要素がギュッと詰まったすごい薬で、皮膚科にかかったときに処方される薬もだいたいがこのディフェリンです。

ちなみに、ディフェリンはダラシンとの併用も可能で両方服用することによってかなり効果的にニキビを治していくことができます。

もし、ダラシンで思ったような効果を感じられない方は併せてディフェリンも使ってみると良いでしょう。

ディフェリンの副作用

ただし、ディフェリンも夢の薬というわけではなく作用が強いぶん副作用も強くあらわれやすいのです。

具体的には皮膚が乾燥したり皮が剥けてきたり、肌が赤くなりヒリヒリするようになる、といった症状が多く見られます。

これは副作用というか、どちらかと言うと肌のターンオーバーが促された結果の弊害で薬が効果を発揮している証拠でもあるのですが、不快な症状であることには変わりないでしょう。

これは、飲み始めだけで1ヶ月ほど服用していればおさまってくるものですが、もし何ヶ月も続くようであればディフェリンが肌に合っていない可能性があるので服用を中止した方が良いでしょう。

ニキビ治療薬の最終兵器、アキュテインを試す

ニキビ治療薬の最終兵器、アキュテインを試す

ディフェリンとは別系統の薬として、アキュテイン(イソトレチノイン)という薬もあります。

こちらは現時点でニキビ治療における一番強い薬とも言われていて、重度の紫ニキビに特に効果的な薬とされています。

白ニキビにも効果を発揮するのでニキビに悩む方ならどなたでも服用できるものですが、副作用も強いのであまりおすすめではないかもしれませんね。

【アキュテインのジェネリック薬 トレティヴァ5mg(tretiva)】

トレティヴァ5mg(tretiva)

トレティヴァ5mg(tretiva)はインタスファーマ社が開発したニキビ治療です。アキュテインのジェネリック医薬品のため、同じ成分でありながら安く購入することができます。主成分のイソトレチノインは抗生物質と同じ殺菌効果とニキビ再発防止効果があり、余分な皮脂の分泌を抑え、古くなった角質をはがして積極的に皮膚の再生を促してくれます。

ディフェリン同様、有効成分のイソトレチノインには皮脂の分泌を抑える効果があるほか、抗炎症、殺菌までこなしてくれるオールマイティな薬です。

アキュテインの副作用

もちろん、アキュテインにも副作用があってほぼ100%の人に皮膚、口、鼻、眼の皮膚や粘膜に乾燥が起こるとされています。

とにかくカッサカサになるので、服用する場合は肌の保湿が最重要課題になります。

とはいえ、逆に保湿さえ完璧に行えればその他に強い副作用はあまり起こりません。

特に冬期の場合はちょっとケアが大変かもしれませんが…。

ちなみに、たまにディフェリンとアキュテインを併用する方もいるみたいですが、どちらも強い薬ですのでよほど重度のニキビに困っている、肌の強さには自信がある、といったことでなければあまりおすすめはしません。

薬ばかりに頼らず日々のケアも大事!

薬ばかりに頼らず日々のケアも大事!

さて、ということでダラシンが効かない人向けにニキビ治療薬をいろいろと紹介しましたが、やはりベースとなる日々のスキンケアは何よりも重要です。

ここから先は、どのサイトでも言われているような一般的なものばかりですが、セルフチェックがてら確認しておきましょう。

洗顔は1日2回まで

洗顔は朝晩の2回が望ましいですが、それ以上の洗顔は逆に皮脂を落としすぎてしまい肌のバリア機能を低下させるのでNGです。

洗顔はしっかり泡立てた泡で汚れを吸着させていくようなイメージでおこなっていきましょう。肌をこすっては絶対にダメですよ。

保湿がニキビの発生を抑える

肌は乾燥すると皮脂をより多く分泌する性質があるので、ニキビの発生を防ぐためには洗顔後の保湿が重要となります。

まずは化粧水や乳液を使うだけでもかまわないので、美容が苦手な男性のみなさんも習慣になるよう頑張りましょう。

化粧品選びも大事

スキンケア商品のパッケージをよくよく見てみると、”ノンコメドジェニック”と書かれているものがあります。

これはニキビができにくい成分を使っている化粧品で、毛穴につまりにくかったりアクネ菌の栄養になりにくい油分で作られています。

女性なら使わない手はないのでどんどん利用しましょう。

ビタミンCの摂取

ビタミンCにはニキビの炎症を抑えてくれたり肌のターンオーバーを促してくれたりと、天然のニキビ治療薬とも言うべき効果を発揮します。

食品以外に化粧品やサプリにも多く含まれているので積極的に摂取するようにしましょう。

生活習慣を見直す

睡眠の質と長さ、バランスの取れた食生活、適度な運動はニキビのみならず健康に与える影響はとても大きいものです。

手間はかかりますが、健康を語る上では欠かせないものです。

まとめ

いかがでしたか?

気にしなくてはならないことって意外と多いもので、「あっ、これ忘れてた。」なんて項目もあったのではないでしょうか?

ニキビ対策は上記の対策がほぼほぼ全部と言うくらいの内容になっていますが、もしそれでも改善が見られない場合はニキビ専門皮膚科なるクリニックもありますので、そういった専門機関に相談してみると良いでしょう。

(Text:松尾和志)

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